ワンダードレッサー（1984年生、母アンチースター）

ワンダードレッサー（1984年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時12歳）と交配したアンチースターが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は尾野一義。戦績は、中央平地34戦6勝2着4回。1987年のマーガレットステークス(オープン)で2着に入った他、1987年のバイオレットステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

10月4日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

11月30日、中7週で迎えた2戦目は、目野哲也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスガーレディーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月21日、中2週で迎えた3戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のインターワカシオに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（1987年）

1月6日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は目野哲也騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

3月8日、中1週で迎えた7戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた11戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（6戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったオカノアスティーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

6月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた13戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で西浦勝一騎手（8戦1勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上900万下の西脇特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で西浦勝一騎手（9戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で西浦勝一騎手（10戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は久保敏文騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、勝ったクラウンマーチにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月15日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の花園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（11戦1勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい18着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（12戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったエビスフリオンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4歳（1988年）

1月24日、中7週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（13戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の立春特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、エルグランシャダイに3/4馬身交わされて2着となった。

2月21日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の洛陽特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワイドターセルを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月23日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスイートジョージに1馬身半の差をつけて休養明け初戦を制した。

11月13日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスケールアップを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

11月27日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の桃山特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、最後はスケールアップと並んで3着同着となった。

12月10日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1400万下のポートアイランドステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のビューティフルを半馬身振り切って6勝目を手にした。

5歳（1989年）

1月13日、中4週で迎えた27戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の門松ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上1400万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上1400万下のうずしおステークス（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた30戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下のアクアマリンステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月22日、約7か月の休養明けで迎えた31戦目は、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の花園ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1400万下の阪神競馬場開設40周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

6歳（1990年）

1月6日、中3週で迎えた34戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。