オーヴェルニュ（2016年生、母ギュイエンヌ）

オーヴェルニュ（2016年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスの地方名」。毛色は鹿毛。種牡馬のスマートファルコン（当時11歳）と交配したギュイエンヌが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は明治牧場。戦績は、中央平地5戦1勝2着1回。2021年の東海ステークス(G2)に勝利した他、2022年の東海ステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月17日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

9月22日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、4着を確保した。

11月18日、中7週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したカネコメアサヒにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月1日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカモンスプリングをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月23日、中2週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

3歳（2019年）

3月31日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

4月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

8月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒッチコックにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

9月1日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、伸びてきたヒロノセンキン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月21日、中2週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプエルタデルソルに7馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

12月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2020年）

1月11日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの五条坂特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダノンテイオーを半馬身振り切って順当に勝利した。

3月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエムオーグリッタに1馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた15戦目は、ジュライステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた16戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマートセラヴィーを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

12月20日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のテーオーケインズをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2021年）

1月24日、中4週で迎えた19戦目は、G2の東海テレビ杯東海ステークス（中京ダート1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアナザートゥルースに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

2月21日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

5月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアメリカンシードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6月30日、中5週で迎えた22戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月7日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた24戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

6歳（2022年）

1月23日、中6週で迎えた25戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスワーヴアラミス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5月21日、中4週で迎えた27戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

6月29日、中5週で迎えた28戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

10月1日、約3か月の休み明けで迎えた29戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

11月3日、中4週で迎えた30戦目は、Jpn1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 小雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた31戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

7歳（2023年）

1月22日、中6週で迎えた32戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

2月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

4月27日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた34戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、プリムローズ賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた35戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた36戦目は、’23 武蔵国オープン（浦和ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月28日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

10月18日、約3か月半の休養明けで迎えた38戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

2023年10月27日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。