オーヴァーザトップ（2021年生、母バーニングハート）

オーヴァーザトップ（2021年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「限界を超えて」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時18歳）と交配したバーニングハートが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は山岡牧場。主な勝ち鞍は2024年のカリブラコア賞(一般C1五)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山岡牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、西田順彦によって583万円で落札された。

伊藤伸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

9月10日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー中山（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

10月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月22日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

3歳（2024年）

1月20日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

1月28日、連闘で迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

3月23日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

5月25日、中8週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月22日、中3週で迎えた9戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず14着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた10戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

10月14日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、うまレター賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったユニヴェールアンに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

10月28日、中1週で迎えた13戦目は、カリブラコア賞（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルヒッツェに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月12日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1一（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったポジティブスピンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月26日、中1週で迎えた15戦目は、JBBA静内種馬場特別（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したブライティアブエナを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

12月11日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

12月17日、連闘で迎えた17戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、パールホワイトイブに半馬身交わされて2着となった。

4歳（2025年）

3月18日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、一般C1（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1一（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩本怜騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた20戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、岩手伝統工芸秀衡塗賞（水沢ダート1600m 小雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヤークトボマーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月26日、中1週で迎えた21戦目は、夏油賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るローザを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って勝利をモノにする

5月7日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1（盛岡ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた23戦目は、新緑賞（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた24戦目は、一般C1（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月24日、中2週で迎えた25戦目は、一般B2二（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

9月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた26戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、明神崎賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月13日、中1週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた27戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬×楽天モバイル賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月26日、中1週で迎えた28戦目は、一般B2（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したエッシャーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

11月25日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた30戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、ノベンバーカップ（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。