ドクターヒーロー（1985年生、母スイートオーキツド）

ドクターヒーロー（1985年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンシー（当時16歳）と交配したスイートオーキツドが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）門別ファーム。戦績は、中央平地14戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

伊藤竹男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

7月3日、デビュー戦は蓑田早人騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアイランドアンサーをハナ差振り切って初白星を挙げた。

7月23日、中2週で迎えた2戦目は、4歳以上400万下（福島ダート1000m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた3戦目は、石神富士雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したパッチワークにアタマ差届かず2着となった。

4歳（1989年）

5月7日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた4戦目は、安藤賢一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ロングニュートリノに半馬身交わされて2着となった。

5月20日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤賢一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルブツコマンダーに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月15日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で安藤賢一騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメジロワースに9馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月30日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の阿蘇特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤賢一騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

9月30日、中8週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤賢一騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5歳（1990年）

6月2日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤賢一騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安藤賢一騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

6月24日、連闘で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安藤賢一騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マーベラスダンサーに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月8日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で安藤賢一騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマヤノリファーズに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

7月29日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の阿蘇特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で安藤賢一騎手（10戦3勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。