エリモキュート（1989年生、母ロマンスフェロー）

エリモキュート（1989年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時9歳）と交配したロマンスフェローが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地36戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

10月6日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた4戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたオースミサクラ決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月14日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

3歳（1992年）

1月26日、中5週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた7戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた8戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

8月23日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（函館芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

9月13日、連闘で迎えた11戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた12戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/重）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったニチドウアイソンを半馬身捉え切れず2着となった。

10月11日、中1週で迎えた13戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキャピタルカシマを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

10月18日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柿元嘉和騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のリンデンセイコーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月12日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

4歳（1993年）

3月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の淡路特別（阪神芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

4月24日、中6週で迎えた19戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の紫野特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた20戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた21戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2000m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったミリオンビクトリーを3/4馬身捉え切れず2着となった。

6月19日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の西陣特別（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の乙訓特別（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月10日、連闘で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の宇多野特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって6着に終わった。

5歳（1994年）

3月27日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

5月1日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマヒサコスモスをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

5月14日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菊地昇吾騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったエイシンディクタスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月18日、中1週で迎えた30戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のインディア・トロフィー（中京芝2000m 雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた31戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

8月27日、中4週で迎えた33戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 雨/重）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の野分特別（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（6戦1勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた35戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の夕月特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田所秀孝騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊地昇吾騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。