ワールドエンド（2009年生、母レーシングハート）

ワールドエンド（2009年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界の果て」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時13歳）と交配したレーシングハートが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠伊藤牧場。戦績は、中央平地14戦4勝2着2回、地方19戦7勝2着1回。2014年、2015年と名古屋でら馬スプリント(地方重賞)を連覇した他、2016年のオパールオープン(一般A1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、新冠伊藤牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、グランド牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって483万円で落札された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月18日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3歳（2012年）

4月14日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 雨/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバトルマグマに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月10日、中7週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のメイショウナナイロをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月12日、中6週で迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のマカオジョッキークラブトロフィー（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、ホクトキングダムに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月29日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の十日町特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカフェヒミコに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月25日、中4週で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで懸命に走り抜いたが、アーリーデイズに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて、最後は2着のキョウワダッフィーに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

4歳（2013年）

10月13日、約10か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

11月17日、中4週で迎えた11戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

5歳（2014年）

2月18日、中8週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた15戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた16戦目は、花水木特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケントリュウコウに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

6月6日、中3週で迎えた17戦目は、赤松特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のノゾミカイソクをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

6月27日、中2週で迎えた18戦目は、地方重賞の名古屋でら馬スプリント（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルヨスバルに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月21日、中2週で迎えた19戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

6歳（2015年）

5月22日、約10か月の休養明けで迎えた20戦目は、エメラルドオープン（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイワクラギンガに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月26日、中4週で迎えた21戦目は、地方重賞の名古屋でら馬スプリント（名古屋ダート800m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のピンクストーンに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月16日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、絵馬特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（7戦5勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

11月6日、中2週で迎えた23戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、トパーズオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、ピースフルリバティに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

7歳（2016年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた25戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、紅梅賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた26戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた27戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、’16メトロポリタンエイプリルカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた28戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

6月16日、中5週で迎えた29戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

7月17日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 小雨/重）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

8月28日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた31戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のヒミノコンドルを半馬身振り切って勝利をモノにする

10月21日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた32戦目は、オパールオープン（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（8戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のアカデミックドレスに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

8歳（2017年）

1月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた33戦目は、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（9戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。