ナイキダンサー（1997年生、母マダムトランプ）
Nike Dancer
1997.03.10
ナイキダンサー（1997年3月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時12歳）と交配したマダムトランプが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者はホウセイ牧場。戦績は、地方29戦14勝2着2回。2003年の報知グランプリカップ(ハンデ地方重賞)で3着に入った他、2003年のテレビ埼玉杯(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
出川龍一厩舎（船橋）へ入厩。
2歳（1999年）
11月17日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。馬体重は479kg。5頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニゲサセテに約15馬身の大差をつけて初白星を挙げた。
3歳（2000年）
6月26日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、4歳（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のパワフルスターに3馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。
7月31日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、3歳戦のあさがお特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパワフルスターに4馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。
9月27日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、やぎ座特別（大井ダート1600m 内回り 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミヤギモンドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。
11月9日、中5週で迎えた5戦目は、秋冷特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマジックファイアーに5馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。
11月28日、中2週で迎えた6戦目は、’00フェイスフルレイン特別（5）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（5戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のクローズカップに3馬身の差をつけて無傷の6連勝を決めた。
12月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（6戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。
4歳（2001年）
6月29日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦のパール特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石崎隆之騎手（7戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のホクトジャクポットに4馬身の差をつけて久々の実戦を制した。
8月6日、中4週で迎えた9戦目は、トゥインクルフォレスト賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で石崎隆之騎手（8戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルモントルビーに4馬身の差をつけて8勝目を挙げた。
5歳（2002年）
1月1日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦の新春千葉盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石崎隆之騎手（9戦8勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレインボーリバティを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久しぶりの実戦を制した。
2月28日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦のアメジスト特別（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で石崎隆之騎手（10戦9勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスタートザウェイに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。
3月20日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の’02スプリングカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で石崎隆之騎手（11戦10勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のケージームテキに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。
4月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のダイヤモンド特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で石崎隆之騎手（12戦11勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロイヤルエンデバーに2馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。
5月13日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 曇/稍重）に53.5kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で石崎隆之騎手（13戦12勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。
6歳（2003年）
2月11日、約9か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で石崎隆之騎手（14戦12勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。
4月9日、中7週で馬体重を前走から23kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ地方重賞の船橋記念（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で石崎隆之騎手（15戦12勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。
5月7日、中3週で馬体重を前走から17kg絞って迎えた17戦目は、地方重賞のテレビ埼玉杯（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で石崎隆之騎手（16戦12勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天与の闘志で諦めることなく走り切ったが、3着に終わった。
6月4日、中3週で迎えた18戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、G2のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。
6月25日、中2週で迎えた19戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。
7歳（2004年）
11月23日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のバンブーロドリゲスに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。
12月15日、中2週で迎えた21戦目は、阿蘇根子岳カップ（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のキンシストーンに4馬身の差をつけて勝利数を14に伸ばす
8歳（2005年）
7月12日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったクラシカルマウントから2馬身半差の2着に敗北した。
11月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。
12月14日、中2週で迎えた24戦目は、阿蘇烏帽子岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉留孝司騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。
9歳（2006年）
1月31日、中6週で迎えた25戦目は、阿蘇米塚カップ（荒尾ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は杉村一樹騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウショウゼウスから1馬身差の2着となった。
4月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、阿蘇高岳カップ（荒尾ダート1900m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。
10月22日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から13kg戻して迎えた27戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、宝満山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。
11月12日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた28戦目は、地方重賞の九州大賞典（佐賀ダート2500m 晴/重）に出走。鞍上は吉留孝司騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。
12月3日、中2週で迎えた29戦目は、韓国岳特別（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（4戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。