トーヨーサンダー（1993年生、母サンダードーム）

トーヨーサンダー（1993年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラチヨノオー（当時8歳）と交配したサンダードームが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）トーヨークラブ北海道支店。戦績は、中央平地35戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は1997年のインディア・トロフィー(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

11月5日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、キングオブケンに交わされて1馬身半差の2着となった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、アンビシャスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアーバンヒーローにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（1996年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒシベイビーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

1月27日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の梅花賞（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったセイントリファールに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月2日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

3月24日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（8戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

12月8日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

4歳（1997年）

1月6日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で松永昌博騎手（10戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松永昌博騎手（11戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

2月1日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で松永昌博騎手（12戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松永昌博騎手（13戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

3月2日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で松永昌博騎手（14戦1勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず3着に敗れた。

3月23日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で松永昌博騎手（15戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったパウダースノーにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

4月5日、中1週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたユウキツバサオー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月10日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（16戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサマニタイショウをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

5月25日、中1週で迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下のインディア・トロフィー（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロングワールドを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

6月8日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた21戦目は、垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（17戦2勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（18戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

8月9日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（19戦2勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた24戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5歳（1998年）

2月22日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永昌博騎手（20戦2勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き13着に終わった。

3月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい7着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた27戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の野麦峠特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（21戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったニシノオトヒメに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

5月10日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の高瀬川特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（22戦2勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（23戦2勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（24戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（25戦2勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

8月9日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

11月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた34戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた35戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。