キングオブケン（1993年生、母Raise Old Glory）

キングオブケン（1993年1月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のManila（当時10歳）と交配したRaise Old Gloryが20歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦3勝、地方10戦2勝。1996年のクリスタルカップ(G3)に勝利した他、1996年のバイオレットステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋隆厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

11月5日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーヨーサンダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月2日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を5馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

3歳（1996年）

1月15日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のタガノサイレンスをハナ差振り切って2勝目を獲得した。

2月10日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。3着に入った。

2月25日、中1週で迎えた6戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた7戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチアズエンペラーを半馬身振り切って初の重賞タイトルを獲得した。

4月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

9月29日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

10月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

4歳（1997年）

6月29日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた13戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

8月3日、中4週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた14戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

9月14日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

10月12日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

10月18日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着を確保した。

11月9日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

5歳（1998年）

7月29日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた19戦目は、小林照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の千葉日報賞スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

6歳（1999年）

7月29日、約12か月の休み明けで迎えた20戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の盛夏特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

9月2日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

9月16日、中1週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた23戦目は、ハンデ戦の房総特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

9月23日、連闘で馬体重を前走から7kg絞って迎えた24戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

11月7日、中5週で迎えた25戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、一般C（中津ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のテスコシンザンに8馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

11月23日、中1週で迎えた26戦目は、一般C（中津ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のカワイイエクボに2馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

12月20日、中3週で迎えた27戦目は、英彦山賞（中津ダート1760m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7歳（2000年）

1月1日、中1週で迎えた28戦目は、門松特別（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。競走中止となった。