ガイヤクイン（2009年生、母サドーダンサー）

ガイヤクイン（2009年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時12歳）と交配したサドーダンサーが20歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中前牧場。戦績は、地方34戦8勝2着4回。2012年の花吹雪賞(牝KJ3)に勝利した他、2011年のプリンセス賞(牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中前牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

三小田幸人厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2011年）

7月10日、デビュー戦は吉田順治騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったテンザンフミスタに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月23日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミズホダイスキに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月28日、中1週で迎えた4戦目は、2歳（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田順治騎手（3戦1勝）。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシノフローライトを上がり1位の末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

10月21日、中7週で迎えた5戦目は、2歳戦のファイナルホース（荒尾ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田順治騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた6戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブラックメテオを半馬身振り切って断然人気に応えた。

11月20日、中1週で迎えた7戦目は、2歳KJ1の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は吉田順治騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月23日、中4週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定2歳オープンのプリンセス賞（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のカノヤアカツキに2馬身の差をつけて優勝

3歳（2012年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、牝馬限定3歳KJ3の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（7戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハコイリムスメに6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

2月19日、中3週で迎えた10戦目は、3歳KJ3の飛燕賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田順治騎手（8戦4勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月19日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の若草賞（福山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田順治騎手（9戦4勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田順治騎手（10戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

8月12日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上B2-3（佐賀ダート1400m 曇/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で吉田順治騎手（11戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドルミナスを上がり1位の末脚でハナ差だけ差し切って休み明けの一戦をモノにした。

8月26日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上B2-2（佐賀ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で吉田順治騎手（12戦5勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず3着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞のロータスクラウン賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田順治騎手（13戦5勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた16戦目は、ハーベストカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田順治騎手（14戦5勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた17戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、シルバーホイップ賞（第4戦）（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

11月23日、中4週で迎えた18戦目は、トパーズカップ（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田順治騎手（15戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るクールラウンジを上がり2位の末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

12月16日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上B2-2（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（16戦6勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスターペスレイコを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて8勝目を収める

4歳（2013年）

1月2日、中1週で迎えた20戦目は、新春特別（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（17戦7勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったグレイトフルレターに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

1月19日、中1週で迎えた21戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、M&Kジョッキーズカップ（第1戦）（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた22戦目は、如月特別（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は吉田順治騎手（18戦7勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、最後はドリームインパクトと並んで3着同着となった。

3月3日、中3週で迎えた23戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、春望特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた24戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の佐賀弥生賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上B3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（19戦7勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したエーシンヴンダバーにアタマ差届かず2着に惜敗した。

4月29日、中1週で迎えた26戦目は、スイートピー特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（20戦7勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したエーシンヴンダバーにアタマ差届かず2着となった。

5月12日、中1週で迎えた27戦目は、カーネーション特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（21戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月8日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、渡辺博文騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の長月賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた29戦目は、りんどう特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（22戦7勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の耶馬溪賞（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は渡辺博文騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた31戦目は、紅葉特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（23戦7勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた32戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、ローズ特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

12月15日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた33戦目は、イルミネーションカップ（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田順治騎手（24戦7勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

5歳（2014年）

1月3日、中2週で迎えた34戦目は、頌春賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（25戦7勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。