ナッシュカッツェ（2018年生、母ターントゥタイド）

ナッシュカッツェ（2018年4月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「甘党、つまみ食いする猫(独)」。毛色は栗毛。種牡馬のローエングリン（当時19歳）と交配したターントゥタイドが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は三輪牧場。主な勝ち鞍は2021年の一般C4-3。

経歴

デビュー前

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2021年）

1月30日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5月9日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

6月20日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

6月27日、連闘で迎えた4戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

8月8日、中5週で迎えた5戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスのニセコ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた7戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、一般C4-3（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のウインモリオンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月6日、中2週で迎えた8戦目は、一般C4-1（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、デンジャーマンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、一般C32 C41（門別ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小野楓馬騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のタガノカノアに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

11月2日、中1週で迎えた10戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、ダイモンジソウ特別（門別ダート1000m 雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

12月15日、中5週で迎えた11戦目は、岡村裕基騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブリザード賞（川崎ダート900m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2022年）

1月1日、中1週で迎えた12戦目は、二鷹賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村裕基騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したジェットウイングを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

1月31日、中3週で迎えた13戦目は、カピバラ賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡村裕基騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた14戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡村裕基騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月17日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、桜井光輔騎手を鞍上に迎えて、トンビ賞（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったイニシュモアに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月6日、中2週で迎えた16戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

8月2日、中3週で迎えた17戦目は、クロマグロ賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のナンカンダマシイに1馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

8月28日、中3週で迎えた18戦目は、雷霆賞（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。鞍上は桜井光輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた19戦目は、激雷賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は野畑凌騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月14日、中3週で迎えた20戦目は、迅雷賞（川崎ダート900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月25日、中1週で迎えた21戦目は、トルマリンダッシュ（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で野畑凌騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた22戦目は、万雷賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野畑凌騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

5歳（2023年）

4月26日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、中越琉世騎手を鞍上に迎えて、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 雨/重）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた24戦目は、オオタカ賞（川崎ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中越琉世騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るアズーロネロを自慢の末脚で半馬身差し切って4勝目を手に入れた。

6月12日、中3週で迎えた25戦目は、風神賞（川崎ダート900m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中越琉世騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた26戦目は、トビウオ賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中越琉世騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた27戦目は、ヒラマサ賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中越琉世騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。