エイシンアンヴァル（2017年生、母Ambling）

エイシンアンヴァル（2017年3月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋アイルランド神話に登場する魔法の馬」。毛色は栗毛。種牡馬のCarpe Diem（当時5歳）と交配したAmblingが15歳のときに産んだ仔が本馬である。2024年の日本海スプリントで2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月18日、デビュー戦はA.シュタルケ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったプリマグラードにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月15日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた3戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったセイユメアカリにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったソレイユドゥアルルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエクステンデットに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2021年）

1月2日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマートオーブに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

1月19日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたブライドグルーム決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上B2二（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（4戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したシュジンコウにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月4日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上B2（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉村智洋騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ラストリンクスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月7日、中4週で迎えた10戦目は、木本直騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、メイショウガッツに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中3週で迎えた11戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のバーゲニングパワーに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったブルベアガロンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中1週で迎えた13戦目は、デイリースポーツオンライン特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、パリスデージーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた14戦目は、チャオ特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のシークレットローザを半馬身振り切って4勝目を奪取した。

12月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のフミタツティンクルを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

12月30日、中2週で迎えた16戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のオッズパークハンデキャップ（園田ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

5歳（2022年）

6月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた17戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ガーベラ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、エイシンヒビキに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月1日、中2週で迎えた18戦目は、楽天競馬ポイント還元賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた19戦目は、デイリースポーツオンライン特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、カキエモンに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月24日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上B1（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカキエモンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月16日、中2週で迎えた21戦目は、十五夜特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（5戦3勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、でレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のデンコウハピネスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月14日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上A2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（4戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のデンコウハピネスに6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6歳（2023年）

1月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた24戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、福寿草特別（姫路ダート2000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた25戦目は、永井孝典騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の白鷺賞（姫路ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

5月18日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、新茶特別（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた27戦目は、濱尚美騎手を鞍上に迎えて、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1700m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた28戦目は、大日本プロレスカップ（園田ダート1870m 雨/稍重）に出走。鞍上は川原正一騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のメトセラを3/4馬身振り切って9勝目を獲得した。

8月11日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の摂津盃（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（8戦3勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

7歳（2024年）

2月1日、約6か月の休養明けで迎えた30戦目は、市川町愛アンハート号特別（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（9戦3勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた31戦目は、姫路カシの木特別（姫路ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（10戦3勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた32戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、スプリング特別（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のガムランに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月21日、中3週で迎えた33戦目は、中島龍也騎手を鞍上に迎えて、金沢スプリングカップ（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手に欠いて3着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた34戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、利家盃（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったハクサンアマゾネスに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

6月2日、中3週で迎えた35戦目は、百万石賞（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は田知弘久騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた36戦目は、日本海スプリント（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したオヌシナニモノを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7月4日、中2週で迎えた37戦目は、サマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた38戦目は、金沢城鼠多門賞（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田知弘久騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた39戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、イヌワシ賞（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。