アクラシア（2020年生、母ポロロッカ）

アクラシア（2020年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「わかっちゃいるけどやめられない(ギリシャ語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホッコータルマエ（当時11歳）と交配したポロロッカが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はミルファーム。2023年のFUJI+オープン記念レースで2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月30日、デビュー戦は杉原誠人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

8月6日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた4戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（3戦0勝）。7頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月6日、中1週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3歳（2023年）

2月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

2月25日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた11戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

2023年3月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4月22日、中5週で迎えた12戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の春爛漫賞（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマリノフェアレディに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月13日、中2週で迎えた13戦目は、3歳戦の鯱の門特別（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

5月21日、連闘で迎えた14戦目は、3歳戦の五月雨月賞（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で飛田愛斗騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマリノフェアレディを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って2勝目を挙げた。

6月5日、中1週で迎えた15戦目は、3歳戦の炎陽賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で飛田愛斗騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオザナリに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月25日、中2週で迎えた16戦目は、3歳オープンのFUJI+オープン記念レース（佐賀ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で飛田愛斗騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシゲルビッグバンにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月23日、中3週で迎えた17戦目は、3歳戦のブルースター特別（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で飛田愛斗騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のフミタツエンペラーをハナ差振り切ってファンの支持に応えた。

8月19日、中3週で迎えた18戦目は、3歳戦のサマースター賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で飛田愛斗騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた19戦目は、3歳戦のスピードスター賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で飛田愛斗騎手（7戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るモルフェアセーラを鬼脚でクビ差だけ差し切って5勝目を手に入れた。

9月23日、中2週で迎えた20戦目は、夜長月賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で飛田愛斗騎手（8戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた21戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で飛田愛斗騎手（9戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったルーチェビアンカに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月28日、中1週で迎えた22戦目は、ほとめきナイター賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で飛田愛斗騎手（10戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のムーンパスゴールドをアタマ差振り切って6勝目を掴み取った。

11月6日、連闘で迎えた23戦目は、ほとめきナイター賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で飛田愛斗騎手（11戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったロウレイロに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

2月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた24戦目は、一般C1-5（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で飛田愛斗騎手（12戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた25戦目は、金山昇馬騎手を鞍上に迎えて、一般C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた26戦目は、雛月賞（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は飛田愛斗騎手（13戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムエポックを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月16日、中1週で迎えた27戦目は、うまかばい!福岡の乳製品賞（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（14戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカシノビルボードに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。