ワンダーシエンプロ（2017年生、母ワンダーストーリリ）

ワンダーシエンプロ（2017年4月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+美しい声(タイ語)」。毛色は栗毛。種牡馬のワンダーアキュート（当時11歳）と交配したワンダーストーリリが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は秋場牧場。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

高柳大輔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月13日、デビュー戦は団野大成騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は436kg。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月1日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤミランダに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシゲルモクセイに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

4月19日、中4週で迎えた5戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシェーンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月20日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月4日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた10戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月12日、中7週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月20日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月23日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、カグラヒメにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月7日、中2週で迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマーブルサニーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

6月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのポプラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

7月11日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は団野大成騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

8月29日、中6週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた18戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの苫小牧特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

11月6日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの河北新報杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた20戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの出石特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のピクシーメイデンに2馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

5歳（2022年）

1月22日、中4週で迎えた22戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの遠州灘ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

2022年3月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。