ナナカマドカ（2016年生、母ジェミーブロッサム）

ナナカマドカ（2016年5月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ナナカマド(植物名)+人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカネヒキリ（当時14歳）と交配したジェミーブロッサムが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。2021年のDASH観音寺新建屋オープン記念(B1)に勝利した他、2022年のくろゆり賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

4月14日、デビュー戦は田中健騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5月19日、中1週で迎えた3戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

7月21日、中8週で迎えた4戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの鳥栖特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

9月26日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1870m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

10月17日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したリゼを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

10月31日、中1週で迎えた9戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスカテナートに約10馬身の大差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウパティオに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月4日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上C1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヘーゼルに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2020年）

4月30日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた12戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上幹太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したラッキービスケットにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月9日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（3戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したユメタイザンを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月30日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上B2（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアヴニールレーヴを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

8月21日、中2週で迎えた16戦目は、エコフィード特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（5戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキクノグロウを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月20日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

12月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、揖保川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（6戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアタミを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2021年）

1月16日、中4週で迎えた19戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

3月25日、中7週で迎えた21戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、弥生特別（姫路ダート1500m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた22戦目は、春暖特別（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したワシヅカミを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、ダリア賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたコスモケルビン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月18日、中2週で迎えた24戦目は、乾杯!加東山田錦デー（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったムキズに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月17日、中3週で迎えた25戦目は、DASH観音寺新建屋オープン記念（園田ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシトラスクーラーに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月22日、中4週で迎えた26戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた27戦目は、香美町松葉ガニ特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

12月16日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、酒米の王様山田錦杯（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のシェナキングに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6歳（2022年）

1月2日、中1週で迎えた29戦目は、2022初夢賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた30戦目は、食べようひょうごの畜産物賞（姫路ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた31戦目は、小野市白雲谷温泉ゆぴか特別（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スパイスマジックに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月23日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、スイートピー賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイティバローズをクビ差振り切って1番人気に応えた。

7月15日、中2週で迎えた33戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

8月11日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた34戦目は、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（9戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったメイショウワザシに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月16日、中4週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた35戦目は、十五夜特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（10戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月27日、中5週で迎えた36戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川原正一騎手（11戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月9日、中1週で迎えた37戦目は、3歳以上A2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で川原正一騎手（12戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず3着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた38戦目は、日高軽種馬農業協同組合特別（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で川原正一騎手（13戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

7歳（2023年）

1月2日、中3週で迎えた39戦目は、2023初夢賞（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で川原正一騎手（14戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったムキズに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。