セイヴェルビット（2015年生、母ダイコーマリーン）

セイヴェルビット（2015年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時12歳）と交配したダイコーマリーンが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はアサヒ牧場。戦績は、地方11戦5勝2着2回。2017年の川崎ジュニアオープンに勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

八木正喜厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2017年）

6月16日、デビュー戦は赤岡修次騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスパーキングデビュー（川崎ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は421kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウスグローリーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月22日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のシャイニングフューチャー賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したポッドジゼルにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月11日、中6週で迎えた3戦目は、2歳S3の鎌倉記念（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月20日、中5週で迎えた4戦目は、2歳戦の新風特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたレベルスリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月14日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンの川崎ジュニアオープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のゴールデンダイヤに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3歳（2018年）

1月10日、中3週で迎えた6戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた7戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若盛特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のつばき賞（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は本田正重騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

7月20日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、三浦すいか特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のペイシャリルに1馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

8月20日、中3週で迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、秦野たばこ祭記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマジックボーイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月14日、中3週で迎えた11戦目は、かわさきジャズ2018開催記念（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴッドフュージョンに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

4歳（2019年）

1月31日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた13戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、如月特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

4月1日、中4週で迎えた14戦目は、青龍特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月11日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、松木大地騎手を鞍上に迎えて、京都畜産特別（園田ダート1400m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた16戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、残暑特別（園田ダート1230m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた17戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、チャオ特別（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた18戦目は、競馬キンキ杯（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた19戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、りんどう賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

12月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、湯河原梅林特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

5歳（2020年）

1月4日、中2週で迎えた21戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、お年玉特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた22戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

2020年2月4日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。