トーエイハリー（1991年生、母ビクトリーハリー）

トーエイハリー（1991年5月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のミュゲロワイヤル（当時6歳）と交配したビクトリーハリーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）坂井牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の江差特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

9月17日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京ダート1600m 曇/不良）に出走。馬体重は462kg。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

10月23日、中4週で迎えた2戦目は、北川和典騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北川和典騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のシャイニースターを半馬身振り切って初白星を挙げた。

4歳（1995年）

4月2日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したポットユーフォーを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したヤマヒサルビーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月20日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、最後はジャンボプリンスと並んで3着同着となった。

6月3日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた9戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月2日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミンドレディに1馬身3/4の差をつけて制した。

8月5日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の江差特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネエクセルを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。