ペイシャエス（2019年生、母リサプシュケ）

ペイシャエス（2019年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名より」。毛色は栗毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時14歳）と交配したリサプシュケが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。2022年のジャパンダートダービー(Jpn1)で2着に入った他、2022年の名古屋グランプリ(Jpn2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

10月31日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアーサーテソーロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月27日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのカトレアステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

3歳（2022年）

2月26日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（3戦1勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

4月17日、中2週で迎えた5戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のヴァレーデラルナに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月15日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月19日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のセキフウをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

7月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菅原明良騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したノットゥルノを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原明良騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた10戦目は、Jpn1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原明良騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月8日、中4週で迎えた11戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原明良騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴァンヤールを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4歳（2023年）

2月1日、中7週で迎えた12戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原明良騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

3月15日、中5週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月6日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は菅原明良騎手（8戦3勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

9月26日、中6週で迎えた15戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2024年）

1月7日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（10戦3勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

3月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月4日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のドゥラエレーデをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをゲットした。

11月9日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。