フロムアップランド（2001年生、母ハイランドトーク）

フロムアップランド（2001年6月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「高台から　高台から滑り降りるように勢いよく走れ」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時8歳）と交配したハイランドトークが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地30戦5勝2着8回。主な勝ち鞍は2006年のセレブレイション賞(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

5月29日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

7月24日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったダイワフレグランスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

8月7日、中1週で迎えた4戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のスマイルセイコーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月29日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエーピーレインボウに半馬身届かず2着となった。

11月14日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のフェスティブシャンに3馬身半の差をつけて制した。

11月27日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で二本柳壮騎手（4戦2勝）。17頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたアイアイサクラ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

12月18日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で二本柳壮騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

4歳（2005年）

1月29日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

7月2日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

7月16日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したエピストラーに半馬身届かず2着に敗北した。

8月6日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したベルモントミサンガを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月21日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったプリティローズに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のホワイトピクシイを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

10月9日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月29日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（9戦2勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（2006年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のギミーシェルターを半馬身振り切って雨中の激戦を制した。

6月4日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったサヨウナラにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

7月23日、中6週で迎えた23戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月3日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月8日、中4週で迎えた25戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったギミーシェルターにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月28日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のセイングレンドをハナ差振り切って優勝

12月3日、連闘で迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は二本柳壮騎手（10戦2勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

6歳（2007年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。