フィリーズベスト（1987年生、母バンブトンフイリー）

フィリーズベスト（1987年4月20日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時14歳）と交配したバンブトンフイリーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は加藤牧場。戦績は、中央平地15戦5勝2着1回。1990年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入った他、1991年のオータムスプリントステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大和田稔厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月7日、デビュー戦は津留千彰騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヘイアンマーチに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

1月28日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

11月18日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

12月2日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったサクラコガネオーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1991年）

1月7日、中4週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤暢康騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のローゼンクランツに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月10日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津留千彰騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は伊藤暢康騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のナスノローランに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月18日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（4戦2勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた9戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤暢康騎手（5戦2勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

7月27日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は津留千彰騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた11戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイキアローを豪脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

9月28日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津留千彰騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレガシーオブゼルダをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月9日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津留千彰騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた15戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。