ナショナルヒーロー（2006年生、母シルクプリマドンナ）

ナショナルヒーロー（2006年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「国民的英雄」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したシルクプリマドンナが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦2勝2着1回、地方17戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、青山洋一によって8,820万円で落札された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

9月28日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月5日、連闘で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したテイエムプレストンに半馬身届かず2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月28日、中8週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のメイショウオーラを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

2月22日、中4週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月5日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月18日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

6月28日、中5週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

10月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4歳（2010年）

1月11日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

3月6日、中7週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

3月20日、中1週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

3月28日、連闘で迎えた16戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。0着に敗れた。

5月22日、中7週で迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

6月6日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

6月26日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、6着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

9月11日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンフルハートを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月3日、中2週で迎えた23戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

11月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

12月26日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

5歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた28戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

6月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた29戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ムーンビーチ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた30戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ文月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

8月1日、中2週で迎えた31戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ペッパーツリー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた32戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、週刊女性賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた33戦目は、東京中日スポーツ賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた34戦目は、サファイア賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた35戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ紅葉月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月12日、中1週で迎えた36戦目は、アーバンステージ神無月賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したタケノヘイローを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月31日、中2週で迎えた37戦目は、オフト大郷賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入った。

11月15日、中1週で迎えた38戦目は、養老特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた39戦目は、ディセンバー賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したコウギョウダグラスにアタマ差届かず2着に惜敗した。

12月28日、中3週で迎えた40戦目は、L-WING賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

6歳（2012年）

1月16日、中2週で迎えた41戦目は、ジャニュアリー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で本橋孝太騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた42戦目は、紅梅賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で本橋孝太騎手（7戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月17日、約6か月の休み明けで迎えた43戦目は、SPAT4賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で本橋孝太騎手（8戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた44戦目は、サマーメモリー賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で本橋孝太騎手（9戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた45戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、サファイア賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。