グレンチェスト（1987年生、母オリコヒメ）

経歴

デビュー前

3歳（1990年）

1月6日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメルシーアトラを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

2月3日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセンターリキショウを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月25日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

4月1日、中4週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカゴシマクンに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月27日、約7か月の休養明けで迎えた6戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカンキオーをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

12月2日、中2週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、’90ゴールデンホィップトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。最後はエイシンウインと並んで2着同着となった。

12月22日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたベストセーリング決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた10戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月23日、中4週で迎えた11戦目は、関ケ原ステークス（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったマルカロッキーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、中京スポーツ杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた13戦目は、修学院ステークス（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

7月13日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたゴールデンアワー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた16戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスカイグローリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月15日、中1週で迎えた18戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のグランドロケットを半馬身振り切って5勝目をつかんだ。

1月26日、中1週で迎えた20戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の橿原ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナナヨーオリオンを上がり4位の末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

8月1日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

11月8日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた24戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦2勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた25戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。