ヴィジレ（2005年生、母イサドラ）

ヴィジレ（2005年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「警官（伊）」。毛色は青毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時6歳）と交配したイサドラが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地37戦1勝2着1回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、藤田孟司によって4,200万円で落札された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオースミツルギをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月8日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

3歳（2008年）

3月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

4月20日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

7月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

9月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったアーネストリーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月27日、連闘で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月27日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4歳（2009年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入った。

3月29日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

5月10日、中5週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい6着に敗れた。

5月17日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

7月4日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の和田岬特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

8月22日、中6週で迎えた16戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

9月21日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

9月26日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月22日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後はタレてしまい17着に終わった。

5歳（2010年）

2月27日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

11月6日、中4週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

12月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

6歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた31戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

3月27日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

4月10日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた35戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

8月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた36戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 小雨/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた37戦目は、3歳以上500万下のフィリピントロフィー（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた38戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。