ハクアイオウ（2017年生、母タイキアヴェニュー）

ハクアイオウ（2017年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+最高の地位を占めるもの」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時18歳）と交配したタイキアヴェニューが18歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は広中稔。主な勝ち鞍は2020年の風花賞(C1-9)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、廣中稔から「北海道サマープレミアムセールサラブレッド1歳」に上場され、H.Iコーポレーションによって2,700万円で落札された。

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

5月10日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は528kg。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

8月2日、中5週で迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

9月12日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた5戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエトワールミノルに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテイエムキンシャに約12馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

10月4日、連闘で迎えた7戦目は、3歳以上C2 15（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンブリテニアに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月14日、中5週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウフェイトに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月29日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2-4（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアヴォーリオに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月13日、中1週で迎えた10戦目は、風花賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタガノクロシェットに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4歳（2021年）

1月16日、中4週で迎えた11戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。