ポジションワン（2000年生、母Delagating）

ポジションワン（2000年4月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「１位」。毛色は栗毛。種牡馬のCarson City（当時13歳）と交配したDelagatingが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦6勝2着4回、中央障害6戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の桂川ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月3日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

11月24日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたギャオ決め手に屈してハナ差の2着となった。

3歳（2003年）

1月26日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のロングドクトリンに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月9日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

9月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で太宰啓介騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で太宰啓介騎手（8戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の秋保特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で太宰啓介騎手（9戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のキティーパラダイスに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

11月16日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で太宰啓介騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のナイストウキョウに2馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月13日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で太宰啓介騎手（11戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

4歳（2004年）

1月11日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で太宰啓介騎手（12戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で太宰啓介騎手（13戦3勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で太宰啓介騎手（14戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は16戦連続で太宰啓介騎手（15戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったスティーマーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月17日、約7か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で太宰啓介騎手（16戦3勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、インマイアイズに3/4馬身交わされて2着となった。

10月31日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で太宰啓介騎手（17戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま全身全霊の粘りで持ち堪えて、最後は2着のスプリングクレタに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

11月14日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で太宰啓介騎手（18戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で太宰啓介騎手（19戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るマキシマムスピードを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

5歳（2005年）

1月9日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で太宰啓介騎手（20戦5勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったマヤノシャドーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月5日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で太宰啓介騎手（21戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

4月2日、中7週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は23戦連続で太宰啓介騎手（22戦5勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入った。

4月30日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で太宰啓介騎手（23戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で太宰啓介騎手（24戦5勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を持続できず、6着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は26戦連続で太宰啓介騎手（25戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は27戦連続で太宰啓介騎手（26戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチェリーライオーをハナ差振り切って休み明けの一戦をモノにした。

11月27日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は28戦連続で太宰啓介騎手（27戦6勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた29戦目は、2005ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は29戦連続で太宰啓介騎手（28戦6勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

6歳（2006年）

1月14日、中2週で迎えた30戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は30戦連続で太宰啓介騎手（29戦6勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は31戦連続で太宰啓介騎手（30戦6勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

3月19日、中5週で迎えた32戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で今村康成騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今村康成騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で今村康成騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた36戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（31戦6勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

12月23日、中6週で迎えた37戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。3着に入った。

7歳（2007年）

1月14日、中2週で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。鞍上は今村康成騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。