リューベック（2019年生、母ライツェント）

リューベック（2019年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ドイツの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時13歳）と交配したライツェントが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のニュージーランドトロフィー(G2)で3着に入った他、2022年の若駒ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって6,600万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月18日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒルノロワールに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中6週で迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3歳（2022年）

1月22日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリアドに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

3月6日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2023年）

1月14日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したウインピクシスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のゼッフィーロをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

2月26日、中1週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

12月9日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5歳（2024年）

1月13日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

2月10日、中3週で迎えた11戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

4月21日、中9週で迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。17頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた13戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

6月30日、中6週で迎えた14戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。