トーセンビスタ（2005年生、母トーセンフィーネ）

トーセンビスタ（2005年5月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋展望。未来の展望の意を込め」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時8歳）と交配したトーセンフィーネが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は増本良孝。戦績は、中央平地5戦0勝、地方27戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の雪割草特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

保田一隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

12月8日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は402kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3歳（2008年）

1月20日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

2月17日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

6月28日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に敗れた。

8月26日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた6戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミネノアタックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月11日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のルビーノユビワに2馬身の差をつけて2勝目を収める

10月13日、中4週で迎えた8戦目は、一般C2四（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本直哉騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミサトシャーディーに2馬身の差をつけて3勝目をマークした。

11月6日、中2週で迎えた9戦目は、疾風特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本直哉騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた10戦目は、一般C1六（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本直哉騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトミケンワイズを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

12月24日、中3週で迎えた11戦目は、一般C1三（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で橋本直哉騎手（5戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2009年）

1月12日、中2週で迎えた12戦目は、成人の日特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で橋本直哉騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、スーパーユウゴにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月9日、中3週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、日高鮭銀聖特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったデュークレジェンドに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月6日、約6か月の休養明けで迎えた14戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、トワイライト・エンブレム賞（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月9日、中4週で迎えた15戦目は、リンドウ特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネアクトナインに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月16日、中4週で迎えた16戦目は、菊花特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月25日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデ戦のローズマリー特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のビャクヤザクラに1馬身半の差をつけて制した。

12月23日、中3週で迎えた18戦目は、師走特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

5歳（2010年）

1月6日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の新春特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井英光騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

2月11日、中4週で迎えた20戦目は、雪割草特別（浦和ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で坂井英光騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のインダストリアルを半馬身振り切って優勝

3月22日、中5週で迎えた21戦目は、東風特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂井英光騎手（7戦3勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた22戦目は、昭和の日特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で坂井英光騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた23戦目は、マルチサドル特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で坂井英光騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したナイキヴァザーリを差し切れず、4馬身差の2着となった。

6月25日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦のサルビア特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で坂井英光騎手（10戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の海の日特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で坂井英光騎手（11戦3勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた26戦目は、マルチヒーロー特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で坂井英光騎手（12戦3勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月14日、中9週で迎えた27戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、マルチステッキ特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月25日、中5週で迎えた28戦目は、マルチサンド特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（13戦3勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた29戦目は、冬至特別（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（7戦4勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

6歳（2011年）

7月19日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、ハンデ戦の文月特別（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（8戦4勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた31戦目は、芙蓉特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本直哉騎手（9戦4勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

9月9日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の重陽特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（14戦3勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に終わった。