アジュディミツオー（2001年生、母オリミツキネン）

アジュディミツオー（2001年6月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋人名」。2004年にNARグランプリサラブレッド3歳最優秀馬、2005年にNARグランプリサラブレッド4歳以上最優秀馬及び年度代表馬、2006年にNARグランプリサラブレッド4歳以上最優秀馬及び年度代表馬、2009年にNARグランプリ特別表彰馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時14歳）と交配したオリミツキネンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤川ファーム。戦績は、中央平地4戦0勝、地方22戦10勝2着5回、海外1戦0勝。2004年、2005年と東京大賞典(G1)を連覇した他、2006年の帝王賞GI(G1)に勝利するなど、G1級競走5勝を含む重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

川島正行厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2003年）

9月15日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は495kg。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイディングロウを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2004年）

4月13日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエアーブロッコに5馬身の差をつけて久々の一戦を制した。

5月12日、中3週で迎えた3戦目は、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゼレンカに2馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

6月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤隆騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキョウエイプライドに2馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

7月8日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤隆騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤隆騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

9月23日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったナイキアディライトを半馬身捉え切れず2着となった。

11月3日、中5週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた8戦目は、G1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたアドマイヤドン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月29日、中7週で迎えた9戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 雪/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のユートピアに3馬身の差をつけてG1ホースの仲間入りを果たした。

4歳（2005年）

3月26日、G1のドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバダート2000m）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月23日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月29日、中4週で迎えた12戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

11月26日、中3週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

12月29日、中4週で迎えた14戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のシーキングザダイヤに1馬身半の差をつけて連覇を達成した。

5歳（2006年）

1月25日、中3週で迎えた15戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で内田博幸騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のシーキングザダイヤをクビ差振り切って3つ目のG1タイトルをゲットした。

2月19日、中3週で迎えた16戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で内田博幸騎手（9戦3勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月12日、中6週で迎えた17戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で内田博幸騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のコアレスタイムに5馬身の差をつけて優勝

5月5日、中2週で迎えた18戦目は、G1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で内田博幸騎手（11戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のブルーコンコルドに1馬身半の差をつけて4つ目のG1タイトルを掴み取った。

6月28日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で内田博幸騎手（12戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカネヒキリに1馬身の差をつけて5つ目のG1タイトルをつかんだ。

12月29日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた20戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で内田博幸騎手（13戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

6歳（2007年）

1月31日、中4週で迎えた21戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で内田博幸騎手（14戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったヴァーミリアンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で迎えた22戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は16戦連続で内田博幸騎手（15戦6勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

5月2日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で内田博幸騎手（16戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、ブルーコンコルドに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7歳（2008年）

3月5日、約10か月半の休養明けで迎えた24戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

8歳（2009年）

3月26日、約13か月の休養明けで迎えた25戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（17戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ロイヤルボスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月5日、中5週で迎えた26戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

6月24日、中6週で迎えた27戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。