ニシノプトゥリ（2005年生、母ニシノマイヒメ）

ニシノプトゥリ（2005年3月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋女の子、姫（インドネシア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時6歳）と交配したニシノマイヒメが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方22戦17勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の唐松特別(一般A2)。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

2月24日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

4月6日、中5週で迎えた2戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5月4日、中3週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

6月1日、中3週で迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/重）に出走。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

6月29日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

7月12日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

8月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月19日、中5週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた8戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

10月10日、中2週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた9戦目は、3歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったショットバーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月16日、連闘で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケンブリッジマーチを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月23日、連闘で迎えた11戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマヤノプディーナに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月4日、中1週で迎えた12戦目は、一般C24（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のミスターサムに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月18日、中1週で迎えた13戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は児島真二騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた14戦目は、一般C22（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマヤノプディーナに1馬身半の差をつけて制した。

12月24日、中2週で迎えた15戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のローカストヒルに3馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

4歳（2009年）

1月3日、中0週で迎えた16戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハンサムケンタに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

1月15日、中1週で迎えた17戦目は、一般C7（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のスリーサンビームをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

1月29日、中1週で迎えた18戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（7戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファルクスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

2月20日、中2週で迎えた19戦目は、春蘭特別（名古屋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（8戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスリーサンビームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月6日、中1週で迎えた20戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（9戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハードインパルスに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

3月24日、中2週で迎えた21戦目は、牡羊座特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（10戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードグリンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

4月14日、中2週で迎えた22戦目は、こぐま座特別（名古屋ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（11戦9勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたデルマジョン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月21日、連闘で迎えた23戦目は、牡牛座特別（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（12戦9勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキクノルビーに9馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月6日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞の尾張名古屋杯（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で戸部尚実騎手（13戦10勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

6月16日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で戸部尚実騎手（14戦10勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユキノサッシュに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

7月1日、中1週で迎えた26戦目は、琴座特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で戸部尚実騎手（15戦11勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサザンジュエリーに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月20日、中2週で迎えた27戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、キリンクラシックラガー杯（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキャプテンハートを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月13日、中2週で迎えた28戦目は、ハイビスカス特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（16戦12勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモエレダンスクインに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月3日、中2週で迎えた29戦目は、唐松特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（17戦13勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワイティタッチに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。