マルタカクロス（2004年生、母アサヒラブリー）

マルタカクロス（2004年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋布」。毛色は青毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時16歳）と交配したアサヒラブリーが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は片倉拓司。戦績は、中央平地4戦0勝、地方38戦11勝2着11回。主な勝ち鞍は2007年の紅葉特別(一般E)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、片倉拓司から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月25日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き10着に終わった。

12月3日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた3戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

3歳（2007年）

3月20日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップストロベリー賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

5月16日、中5週で迎えた6戦目は、3歳戦の若鮎賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた7戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の祝・佑子誕生日特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカネコメアクティブに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月30日、中1週で迎えた8戦目は、オクラは全国2位特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したウルズを捕まえ切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中5週で迎えた9戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、一般E2（高知ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた10戦目は、一般E4（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上田将司騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた11戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、一般E5（高知ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のテクニカハーバーに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月29日、中2週で迎えた12戦目は、一般E4（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアンジーを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中1週で迎えた13戦目は、一般E5（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中西達也騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウォルフガングに1馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

10月27日、中1週で迎えた14戦目は、紅葉特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中西達也騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のウララチャーミーを半馬身振り切って勝利をモノにする

11月10日、中1週で迎えた15戦目は、瀬戸大橋特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中西達也騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ケイエスユリに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、連闘で迎えた16戦目は、結婚記念2007（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で中西達也騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るナムラビッグタイムを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

12月8日、中2週で迎えた17戦目は、一般D6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中西達也騎手（6戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したミスサイレンスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4歳（2008年）

1月2日、中3週で迎えた18戦目は、一般D5（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で中西達也騎手（7戦4勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴッドダイキに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

1月19日、中1週で迎えた19戦目は、一般D4（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で中西達也騎手（8戦5勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したナムラビッグタイムを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中2週で迎えた20戦目は、一般D4（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で中西達也騎手（9戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウララチャーミーに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月8日、中3週で迎えた21戦目は、土佐であい博特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で中西達也騎手（10戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したイルラーゴを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月29日、中2週で迎えた22戦目は、浜窪章委員長退職特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で中西達也騎手（11戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウタニカゼにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月26日、中3週で迎えた23戦目は、石楠花特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で中西達也騎手（12戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアストラットにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

5月18日、中2週で迎えた24戦目は、一般C4（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で中西達也騎手（13戦6勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコスモアレックスを半馬身振り切って制した。

6月1日、中1週で迎えた25戦目は、紫陽花特別（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は15戦連続で中西達也騎手（14戦7勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

7月11日、中5週で迎えた26戦目は、一般C3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で中西達也騎手（15戦7勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

7月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、一般C4（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で中西達也騎手（16戦7勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のプラチナアルバムに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月10日、中1週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた28戦目は、鳴子特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で中西達也騎手（17戦8勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた29戦目は、入道雲特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は19戦連続で中西達也騎手（18戦8勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた30戦目は、一般C2（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は20戦連続で中西達也騎手（19戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた31戦目は、秋分特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は21戦連続で中西達也騎手（20戦8勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したブランカムネージュを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月5日、中1週で迎えた32戦目は、秋冷特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は22戦連続で中西達也騎手（21戦8勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

10月13日、連闘で迎えた33戦目は、体育の日特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で中西達也騎手（22戦8勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた34戦目は、うずしお特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は24戦連続で中西達也騎手（23戦8勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月2日、連闘で迎えた35戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、一般C2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルレッチーノを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

11月8日、連闘で迎えた36戦目は、野田誠騎手を鞍上に迎えて、シリーズ第2戦（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた37戦目は、祝智明幸也香結婚特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は中西達也騎手（24戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモアレックスを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月13日、中2週で迎えた38戦目は、高知県山茶花特別（高知ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は郷間勇太騎手（1戦1勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5歳（2009年）

1月1日、中2週で迎えた39戦目は、一般B3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は中西達也騎手（25戦9勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したバードクンを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

1月12日、中1週で迎えた40戦目は、第二小卒祝成人特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（26戦9勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた41戦目は、清&イレブン迎春特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中西達也騎手（27戦9勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアルファバービーを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月21日、中2週で迎えた42戦目は、如月特別（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中西達也騎手（28戦9勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。