スズカローラン（2002年生、母ローマンスズカⅡ）

スズカローラン（2002年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ブランド名（イヴサンローラン）より」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したローマンスズカⅡが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の名鉄杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は412kg。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2005年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイコーンリングをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月10日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のロベリア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、逃げるスペシャルバッハを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7月16日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のフレアリングベストに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4歳（2006年）

2月11日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

6月25日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のマイネシャーナに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

7月8日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2007年）

1月8日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で芹沢純一騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

2月11日、連闘で迎えた25戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

3月11日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のノボワールドを3/4馬身振り切って4勝目を挙げた。

7月21日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた28戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

9月17日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた31戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、6着を確保した。

12月15日、中4週で迎えた32戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。