スペシャルバッハ（2001年生、母ハミングダンサー）

スペシャルバッハ（2001年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時6歳）と交配したハミングダンサーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地29戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月19日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマニンシュクルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

10月12日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルデュプレにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったエアシェイディにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2004年）

3月20日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、トゥインクリングに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、モルフェダウエルンに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のヴィオラポンポーサを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

7月3日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の大森浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

10月30日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた13戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた14戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

4歳（2005年）

1月30日、中6週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトニークローネに1馬身3/4の差をつけて優勝

2月5日、連闘で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立ち、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

6月19日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを5馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の精神でバテずに粘り続けて、最後は2着のスズカローランに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月14日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（4戦2勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

11月5日、中7週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったシンボリエスケープにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月18日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

1月15日、中0週で迎えた27戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

5月14日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。