ニチドウサンダー（1987年生、母ケンヒカリルビー）

ニチドウサンダー（1987年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニチドウタロー（当時11歳）と交配したケンヒカリルビーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は大平牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着4回、地方11戦0勝。1990年のシンザン記念(G3)に勝利した他、1991年の中日新聞杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

10月8日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は436kg。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったグレートベエストに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイタクヘリオスを自慢の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳400万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦1勝）。5頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のツルマルベッピンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

11月25日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のゴールデンアワーに2馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

12月17日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（4戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3歳（1990年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で増井裕騎手（5戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダイタクヘリオスを半馬身振り切って初の重賞タイトルを手にした。

3月4日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で増井裕騎手（6戦4勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で増井裕騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で増井裕騎手（8戦4勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

10月14日、約6か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で増井裕騎手（9戦4勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

11月4日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で増井裕騎手（10戦4勝）。17頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた12戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で増井裕騎手（11戦4勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ダイユウサクに交わされて4馬身差の2着となった。

12月9日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で増井裕騎手（12戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

4歳（1991年）

1月7日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で増井裕騎手（13戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

1月27日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で増井裕騎手（14戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月9日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ミスターアロマックに半馬身交わされて2着となった。

2月17日、連闘で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（15戦4勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた18戦目は、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（16戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったショウリテンユウにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

3月17日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（17戦4勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

5歳（1992年）

3月1日、約11か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（18戦4勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

3月8日、連闘で迎えた21戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（19戦4勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

8月30日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、菊池武騎手を鞍上に迎えて、一般（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた23戦目は、一般（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊池武騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月27日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた25戦目は、一般（水沢ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は菊池武騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた26戦目は、一般（盛岡ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊池武騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた27戦目は、三野宮通騎手を鞍上に迎えて、北上川大賞典（水沢ダート2500m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた28戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊池武騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

6歳（1993年）

1月10日、中4週で迎えた29戦目は、佐々木仁騎手を鞍上に迎えて、迎春賞（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた30戦目は、報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木仁騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた31戦目は、TV埼玉杯（浦和ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木仁騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。11着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた32戦目は、高松淳一騎手を鞍上に迎えて、ダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。11着に終わった。