アブサン（2007年生、母ラブバレンタイン）

アブサン（2007年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ニガヨモギで味付けされたリキュール」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したラブバレンタインが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨタケ牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方20戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳C1二。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

10月3日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は424kg。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。最後はタレてしまい18着に終わった。

12月26日、中4週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

3歳（2010年）

4月12日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、3歳C2四（水沢ダート1300m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた6戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳C2三（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

5月5日、連闘で迎えた7戦目は、3歳C2三（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

6月6日、中4週で迎えた8戦目は、3歳C2二（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた9戦目は、3歳C2二（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルクアパパに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月3日、中1週で迎えた10戦目は、3歳C1三（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月12日、連闘で迎えた11戦目は、3歳C1二（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のビャクヤに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月9日、中3週で迎えた12戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、3歳C1一（盛岡ダート1400m 小雨/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2七（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったランフォーカヴァーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2七（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブライティアレザーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月19日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2六（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂口裕一騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパラダイスアイを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月4日、中1週で迎えた16戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、一般C2三（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

11月8日、連闘で迎えた19戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（6戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた20戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂口裕一騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で坂口裕一騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月5日、連闘で迎えた22戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で坂口裕一騎手（9戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた23戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で坂口裕一騎手（10戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

4歳（2011年）

1月9日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で坂口裕一騎手（11戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。