ハヤノキフジン（1990年生、母シヤトーフオモサ）

ハヤノキフジン（1990年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時18歳）と交配したシヤトーフオモサが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）天賜牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。1993年のカーネーションカップ(オープン牝)に勝利した他、1993年の六甲ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梶与四松厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

8月9日、デビュー戦は関口睦介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 雨/不良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったインターマイウェイに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で関口睦介騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で関口睦介騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のミヤママーガレットに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で関口睦介騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた5戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

3歳（1993年）

2月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

3月13日、中4週で迎えた7戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のグレイエミネンスをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

4月25日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（3戦1勝）。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のメジロライリーに1馬身半の差をつけて優勝

7月4日、中5週で迎えた11戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

12月26日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

4歳（1994年）

1月9日、中1週で迎えた13戦目は、洛陽ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた14戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた15戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（5戦2勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

6月11日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。