アイショウユー（1992年生、母ランザリスク）

アイショウユー（1992年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニッポーテイオー（当時9歳）と交配したランザリスクが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着3回、地方4戦1勝。主な勝ち鞍は1997年の佐渡ステークス(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

1月5日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた3戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

2月19日、中1週で迎えた4戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた5戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のホッカイデューラーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆきつばき賞（福島芝2000m 小雨/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた8戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝2300m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に終わった。

10月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

11月18日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はA.ムンロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた12戦目は、マルチカップ特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた13戦目は、師走特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。11着に終わった。

4歳（1996年）

4月20日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（4戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

5月3日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

5月19日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた17戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

6月15日、連闘で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のツクバノーブルを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

6月29日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月7日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた22戦目は、D.ホランド騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたモリトオカタ決め手に屈してハナ差の2着となった。

11月16日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

11月25日、連闘で迎えた24戦目は、佐渡特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（8戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた26戦目は、フェイスフルレイン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（9戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のジュウノメガミに3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

5歳（1997年）

1月11日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（10戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

1月19日、連闘で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（11戦1勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のエプソムフローリーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月1日、中1週で迎えた29戦目は、高橋明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋明騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

6月15日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（12戦2勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、後続を5馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ダイワテキサスに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

6月21日、連闘で迎えた32戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（13戦2勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、セシルカットに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

7月20日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のシャコーテスコをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

8月24日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。