ツクバノーブル（1992年生、母ハンキダイヤ）

ツクバノーブル（1992年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時7歳）と交配したハンキダイヤが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠伊藤牧場。戦績は、中央平地32戦6勝2着10回。主な勝ち鞍は1997年のパールステークス(牝)。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

7月24日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプリンセスポリーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月24日、中8週で迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、カリスタプリティに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

11月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた5戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

3歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、マツパーシャンにクビ差交わされて2着となった。

1月29日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

2月11日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ガルフパールに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

4月29日、中7週で迎えた11戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた12戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月21日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったタイキマーシャルにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月11日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、クチベニに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた15戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ブランドピラミッドに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリターンバンダムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（1996年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初凪賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったロイヤルティアラにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ベルエポックに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月15日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は青木芳之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイショウユーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブンブクエメラルドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月3日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上900万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイワテニシキを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って制した。

8月17日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月14日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたセンゴクライナー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中7週で迎えた27戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のアグネスハンサムを半馬身振り切って制した。

5歳（1997年）

5月31日、約5か月半の休養明けで迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のパールステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のカネトシシェーバーに1馬身半の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

7月6日、中4週で迎えた30戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた31戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

8月24日、中3週で迎えた32戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。