アンライバルド（2006年生、母バレークイーン）

アンライバルド（2006年4月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「匹敵するもののない、無比の」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時6歳）と交配したバレークイーンが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦4勝。2009年の皐月賞(G1)に勝利した他、2009年のスプリングステークス(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月26日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリーチザクラウンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中4週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2009年）

1月24日、中7週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウドンタクに3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3月22日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレッドスパーダを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトライアンフマーチに1馬身半の差をつけてクラシックの一冠目を勝ち取った。

5月31日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（5戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（6戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

12月27日、中8週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

5歳（2011年）

5月28日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（京都芝2000m 雨/不良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では賦性のガッツでゴールまで頑張り、5着を確保した。