リーチザクラウン（2006年生、母クラウンピース）

リーチザクラウン（2006年2月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「頂上に達する。転じて戴冠」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したクラウンピースが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着4回。2009年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で2着に入った他、2010年のマイラーズカップ(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月26日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。馬体重は520kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったアンライバルドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタマモユニヴァースに約13馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

12月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のカイシュウボナンザに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月27日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、ロジユニヴァースに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

2月15日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のリクエストソングに3馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

4月19日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

5月31日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったロジユニヴァースにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

9月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、イコピコに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

11月29日、中4週で迎えた10戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた11戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

4歳（2010年）

2月21日、中7週で迎えた12戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では見せ場なく10着に敗れた。

4月17日、中7週で迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトライアンフマーチをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

6月6日、中6週で迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

12月18日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5歳（2011年）

1月5日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

2月27日、中7週で迎えた17戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（12戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月17日、中6週で迎えた18戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（13戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた20戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって17着に終わった。

10月15日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

6歳（2012年）

4月1日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた23戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

6月17日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月1日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/重）に出走。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

7歳（2013年）

2月3日、約7か月の休み明けで迎えた26戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。