カイシュウボナンザ（2006年生、母クイーンブルー）

カイシュウボナンザ（2006年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大当り」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時16歳）と交配したクイーンブルーが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）カネツ牧場。戦績は、中央平地34戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2011年の山陽特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、カネツ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、飯村孝男によって1,155万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

9月28日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月25日、中3週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムカルメンに半馬身届かず2着となった。

11月8日、中1週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアーリーロブストを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月7日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったリーチザクラウンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中1週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3歳（2009年）

1月31日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したバンガロールを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月28日、中3週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したシシャモチャンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月31日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月27日、中7週で迎えた10戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

4歳（2010年）

1月17日、中2週で迎えた11戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

1月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた14戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月2日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

8月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したドリームバレンチノにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月20日、中2週で馬体重を前走から22kg絞って迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月3日、中1週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

5歳（2011年）

1月29日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の合馬特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

4月3日、中6週で迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウインドジャズをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

4月16日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のデコルテをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

5月8日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のみらい賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

7月9日、中8週で迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のジュライステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた28戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月6日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた30戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

12月4日、中1週で迎えた31戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2011ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

6歳（2012年）

3月24日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた33戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、最後はドリームピーチと並んで3着同着となった。

5月6日、中2週で迎えた34戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。