トライアンフマーチ（2006年生、母キョウエイマーチ）

トライアンフマーチ（2006年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「凱旋行進曲」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したキョウエイマーチが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦3勝2着7回。2009年の皐月賞(G1)で2着に入った他、2010年のマイラーズカップ(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額6,000万円（15万×400口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月25日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったスイリンカに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月7日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリタクリスタルを豪快な末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたベストメンバー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアンライバルドを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月31日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

9月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武幸四郎騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

10月25日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武幸四郎騎手（7戦1勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた9戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキャプテンベガを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2010年）

1月30日、中8週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したレッドスパーダを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月28日、中3週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4月4日、中4週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したリーチザクラウンにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月6日、中6週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5歳（2011年）

10月22日、約17か月の休み明けで迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。17頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

11月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアンシェルブルーを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

6歳（2012年）

7月22日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月8日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

7歳（2013年）

1月5日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったダノンシャークにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

2月3日、中3週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月11日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイワマッジョーレにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。