イコピコ（2006年生、母ガンダーラプソディ）

イコピコ（2006年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「頂上に（ハワイ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したガンダーラプソディが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地17戦4勝。2009年の神戸新聞杯(G2)に勝利した他、2009年の菊花賞(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月8日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

3歳（2009年）

3月1日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンモアオバーを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

3月22日、中2週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

4月5日、中1週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアルーリングムーンをクビ差振り切って2勝目を収める

5月9日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月30日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンウイスカーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

7月5日、中4週で迎えた7戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るリーチザクラウンを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて重賞初制覇を遂げる

10月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露したが、4着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

4歳（2010年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

6月27日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

10月16日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2011年）

4月24日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月28日、中4週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/稍重）に出走。17頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた17戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、夏至ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず13着に敗れた。