セイントセーリング（2004年生、母ブルーサファイア）

セイントセーリング（2004年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋帆走」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時9歳）と交配したブルーサファイアが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は堤光夫。戦績は、中央平地1戦0勝、地方25戦8勝2着3回。2007年の不来方賞(地方重賞)に勝利した他、2007年の岩手ダービーダイヤモンドカップ(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、堤光夫から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、岩手県馬主会によって420万円で落札された。

鈴木七郎厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2006年）

6月3日、デビュー戦は菅原勲騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は455kg。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るパラダイスフラワーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月22日、中6週で迎えた2戦目は、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の若鮎賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したパラダイスフラワーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

9月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は菅原勲騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた6戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の黄菊賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカネショウエリートに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月12日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた8戦目は、2歳戦の寒菊賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

3歳（2007年）

1月2日、中2週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のパラダイスフラワーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、3歳A1（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた11戦目は、3歳戦のスプリングカップ（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハルサンヒコに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月13日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の阿久利黒賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハルサンヒコに6馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

6月10日、中3週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の岩手ダービーダイヤモンドカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（9戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマツリダワルツをクビ差振り切ってファンの高評価に応えた。

6月30日、中2週で迎えた14戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジュリアを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月30日、中3週で迎えた15戦目は、エクセレント（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は村松学騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

8月19日、中2週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（水沢ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（11戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のマツリダワルツに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月17日、中3週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（12戦6勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったハルサンヒコにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

10月13日、中3週で迎えた18戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

10月29日、中1週で迎えた19戦目は、赤松杯（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（13戦6勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月23日、中3週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた20戦目は、トワイニング賞（水沢ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダンディキングに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

12月16日、中2週で迎えた21戦目は、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

12月31日、中1週で迎えた22戦目は、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

4歳（2008年）

3月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、奥州市職員奥馬の会会長杯（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた24戦目は、栗駒賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋悠里騎手（5戦1勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた25戦目は、一般A一（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋悠里騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた26戦目は、あすなろ賞（水沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋悠里騎手（7戦1勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい6着に終わった。