ホクセツギンガ（1989年生、母オリコヒメ）

ホクセツギンガ（1989年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のワツスルタツチ（当時6歳）と交配したオリコヒメが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着6回。1992年の毎日杯(G3)で2着に入った他、1992年の京都4歳特別(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

12月7日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、ムーディトウショウに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のタイマーメードに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1992年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

2月23日、中6週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の梅花賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキクカダンディを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 小雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったヒシマサルにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月19日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったヒシマサルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

4歳（1993年）

9月11日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、スカイブルーステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したダンシングサーパスにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月20日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったマーベラスクラウンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月5日、中1週で迎えた14戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、’93ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた15戦目は、’93フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

5歳（1994年）

1月9日、中1週で迎えた16戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、万葉ステークス（阪神芝3000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイイチジョイフルに3馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

1月31日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月20日、中6週で迎えた18戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小屋敷昭騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小屋敷昭騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小屋敷昭騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて8着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのエメラルドステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小屋敷昭騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハギノリアルキングに半馬身交わされて2着となった。