アナゴサン（2018年生、母タケノローマン）

アナゴサン（2018年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ウナギ目アナゴ科の魚+敬称」。毛色は栗毛。種牡馬のミッキーアイル（当時7歳）と交配したタケノローマンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松浦牧場。2021年の白百合ステークス(オープン)で2着に入った他、2023年の谷川岳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松浦牧場から「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、内田玄祥によって432万円で落札された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月1日、デビュー戦は国分恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

11月7日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

3歳（2021年）

2月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

2月21日、連闘で迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヴォワドアンジェに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナリタフォルテに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

5月30日、中6週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったセファーラジエルに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの知床特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月24日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの奥尻特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

10月17日、中9週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（6戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、ダノンドリーマーにクビ差交わされて2着となった。

11月7日、中2週で迎えた12戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの高湯温泉特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアラモードバイオを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

12月12日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオーロラフラッシュに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

1月16日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの宇佐特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月12日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたナリタブレード決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月10日、中3週で迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラスの安城特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（10戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

9月3日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの筑後川特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンサルバムを圧倒的な末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

9月18日、中1週で迎えた19戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったロングランにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

12月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたビッグリボン決め手に屈してハナ差の2着となった。

5歳（2023年）

1月14日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月11日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4月16日、中8週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの立雲峡ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のボルザコフスキーを半馬身振り切って4勝目を収める

4月30日、中1週で迎えた24戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

6月17日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月23日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は国分恭介騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

12月9日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた27戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

6歳（2024年）

1月13日、中4週で迎えた28戦目は、R.R.キング騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

2月10日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた29戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

5月26日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月15日、中2週で迎えた31戦目は、米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

7月21日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

10月27日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。