フィックルベリー（2005年生、母フィックルフレンズ）

フィックルベリー（2005年4月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「気紛れな果実」。毛色は鹿毛。種牡馬のCryptoclearance（当時21歳）と交配したフィックルフレンズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

8歳のとき、社台コーポレーション白老ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、新冠橋本牧場によって861万円で落札された。

キャロットクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月16日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアインラクスをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2008年）

4月27日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

6月14日、中6週で迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

8月23日、中9週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったダブルヒーローに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月5日、中2週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサクラモサを半馬身振り切って2勝目を収める

12月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

4歳（2009年）

1月17日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

3月28日、中9週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月28日、中7週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の美幌特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の宗谷特別（札幌芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、伸びてきたエアシャトゥーシュ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月2日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したチャームポットにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2010年）

1月31日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の千種特別（中京芝1800m 小雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

4月3日、中8週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

5月16日、中5週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月15日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したネコパンチにハナ差届かず2着に甘んじた。