サイキョウワールド（2002年生、母サイキョウザクラ）

サイキョウワールド（2002年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋世界」。毛色は栗毛。種牡馬のパントレセレブル（当時8歳）と交配したサイキョウザクラが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は森永聡。戦績は、中央平地38戦5勝2着9回、中央障害2戦0勝。2009年のプロキオンステークス(G3)で4着に入った他、2009年の淀短距離ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

11月27日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、アグネスリュウにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月18日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエレスサールにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月9日、中2週で迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったタータンフィールズにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

1月29日、中2週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエンドジョーカーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月23日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したケイウンバクシンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

8月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したシークレットルームを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月24日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたグレイシアブルー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

10月29日、中2週で迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したトーワユメジに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月12日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアグネスラズベリに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2006年）

3月4日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のタイキマーズに1馬身の差をつけて2勝目を収める

4月16日、中2週で迎えた15戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサンライズアタックに1馬身の差をつけて制した。

5月13日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

11月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したタケカワルキューレにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月9日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシルクゾディアックを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月24日、中1週で迎えた19戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンデピュティをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

5歳（2007年）

10月27日、約10か月の休養明けで迎えた20戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦1勝）。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた21戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた22戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた23戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2007ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

6歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた24戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。

4月13日、中8週で迎えた26戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた27戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月11日、連闘で迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

10月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた29戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた30戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた31戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月28日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

7歳（2009年）

1月17日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた33戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

2月28日、中5週で迎えた34戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

7月12日、約4か月半の休養明けで迎えた35戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着を確保した。

8月2日、中2週で迎えた36戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて13着に敗れた。

9月5日、中4週で迎えた37戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた38戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

8歳（2010年）

1月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた39戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月21日、中4週で迎えた40戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。8着に敗れた。