ファインハッピー（1989年生、母ツキノグロリア）

ファインハッピー（1989年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフオテイテン（当時5歳）と交配したツキノグロリアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1994年のサロマ湖特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

西塚安夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

11月30日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

12月22日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3歳（1992年）

1月19日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

10月18日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた9戦目は、堀井雅広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るランフィスを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（1993年）

5月23日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

7月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

7月18日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったリキアイアクトレスにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

11月6日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原隆明騎手（3戦0勝）。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた18戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したエイティボサツを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月19日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセッテアオスタに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

1月23日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったセッテアオスタに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月6日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原隆明騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原隆明騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月27日、連闘で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は堀井雅広騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

6月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（8戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンスミロードを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

8月14日、中4週で迎えた27戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のハギノラインナップを半馬身振り切って4勝目を掴み取った。

9月18日、中4週で迎えた28戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館ダート1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

11月13日、中7週で迎えた29戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた30戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菅原隆明騎手（10戦2勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

12月25日、連闘で迎えた31戦目は、’94フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原隆明騎手（11戦2勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。