ファランギース（2008年生、母オルテンシア）

ファランギース（2008年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ペルシャ神話に登場する王女」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時10歳）と交配したオルテンシアが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地8戦0勝、地方17戦7勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上C2-6。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月6日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

3歳（2011年）

1月29日、中5週で迎えた4戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

2月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

4月17日、中6週で迎えた6戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

8月14日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

10月1日、中6週で迎えた9戦目は、南谷圭哉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 26（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

10月10日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上C2 33（佐賀ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南谷圭哉騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカシノカイオウに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月15日、連闘で馬体重を前走から7kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上C2 18（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南谷圭哉騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったキングリホリホに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月30日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C2-20（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で南谷圭哉騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフェリスヴァーズに2馬身の差をつけて制した。

11月26日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上C2 15（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南谷圭哉騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルハミルトンに約18馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

12月17日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上C2 13（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南谷圭哉騎手（5戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったタトゥーンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2012年）

1月4日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C2 15（佐賀ダート1400m 雪/良）に出走。鞍上は7戦連続で南谷圭哉騎手（6戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のハレブタイに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

1月29日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で南谷圭哉騎手（7戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

2月8日、中0週で迎えた17戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1400m 雪/不良）に出走。鞍上は9戦連続で南谷圭哉騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で南谷圭哉騎手（9戦4勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のパドルボードに2馬身の差をつけて5勝目を収める

3月17日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で南谷圭哉騎手（10戦5勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のコスモチャートインに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4月13日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で南谷圭哉騎手（11戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシルキーチュチュに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

9月6日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、一般C3-2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた22戦目は、一般C3-2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上C3-1（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた24戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C3-2（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて6着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上C3-2（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、4着に入り込んだ。