ウィナーズゴールド（1987年生、母ニツポンテスコ）

ウィナーズゴールド（1987年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタイテエム（当時18歳）と交配したニツポンテスコが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）牧野農場。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回。1990年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入った他、1990年のクイーンステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

11月4日、デビュー戦は柴田弘之騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したメグロクラマにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワヒューストンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1990年）

2月17日、中9週で迎えた4戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のミモザ賞（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

9月1日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月30日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビーバップに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月11日、中5週で迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1991年）

4月28日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

6月9日、中5週で迎えた11戦目は、札幌日経賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたミスターアロマック決め手に屈してハナ差の2着となった。

6月30日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた13戦目は、道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた14戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

9月21日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は坂本勝美騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた18戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。